2025/01/23
今回のテーマは、
『<税制改正>大学生の扶養控除は年収103万円⇒150万円に拡大!』です。
このメールは1~2分程度で読み終わりますので、ぜひご覧ください。
2024年12月20日、自民・公明両党は「2025年度税制改正大綱」を公表しました。
以前から世間の関心を集めていた「年収の壁」問題について、いくつか改正内容が盛り込まれましたが、現時点では国民民主党が主張していた178万円には達しておらず、今後も議論を継続するとされています。
それに対し、19~22歳の扶養控除については年収の壁が大幅に拡大されており、大学生の子を持つ家庭にとってはメリットの大きい改正といえるでしょう。
□■━━━大学生は年収103万円⇒150万円の壁へ━━━■□
これまで、扶養控除の対象となるのは「給与年収103万円以下」とされていましたが、今回の税制改正によって「特定親族特別控除」が新設され、19歳から22歳までの扶養親族については、2025年以降は「給与年収150万円以下」に引き上げられます。
主に大学生の子などがこの特定親族特別控除の対象となり、年収150万円以下であれば、これまで通り扶養控除を受けることができます。
今回の改正により、多くの大学生がより多くの収入を得ながら、親としても扶養控除の恩恵を受け続けることが可能となります。
□■━━━「150万円の壁」を越えても一定の控除は受けられる━━━■□
さらに「特定親族特別控除」では、年収150万円を越えた場合でもすぐに扶養控除の額がゼロになるのではなく、超過するほど控除額が徐々に減少する仕組みとなっています。
そのため、万が一大学生の子が150万円を超えて働いた場合でも、親の税負担が急激に増加しないような制度設計といえるでしょう。
□■━━━まとめ━━━■□
2025年度税制改正大綱が発表され、注目を集めた「年収の壁」に関する改正内容が盛り込まれました。
19~22歳の扶養控除については、年収150万円にまで範囲が拡大されることで、大学生がより多く働ける環境となります。
一方で、税金計算はますます複雑化しており、今後の年末調整手続きにも少なからず影響が及ぶことでしょう。
2025/1/23 | Vol.96<税制改正>大学生の扶養控除は年収103万円⇒150万円に拡大! |
---|---|
2025/1/10 | Vol.95<iDeCo>令和7年度税制改正で掛金限度額を増額へ! |
2024/12/20 | Vol.94<確定申告>令和7年1月以降は収受日付印の押なつ廃止へ |
---|---|
2024/12/20 | Vol.93<社会保険>106万円の壁撤廃へ!企業の肩代わり案も浮上? |
2024/11/15 | Vol.92<国民健康保険>来年度から上限額が3万円引き上げへ |
2024/11/14 | Vol.91【年末調整】令和6年の年末調整業務における変更点は? |
2024/10/21 | Vol.90【マイナ保険証】2024年12月以降の健康保険証はどうなるの? |
2024/10/08 | Vol.89<M&A>10月から「悪質な買い手」のリスト化・情報共有へ |
2024/10/08 | Vol.88<国民皆確定申告>年末調整廃止の可能性を考える |
2024/09/20 | Vol.87<フリーランス新法>2024年11月から施行される新法の内容をおさらい! |
2024/09/02 | Vol.86<ふるさと納税>2025年10月以降はポイント付与禁止へ |
2024/08/16 | Vol.85【定額減税】給与年収100~103万円は「二重取り」が可能!? |
2024/08/16 | Vol.84【路線価】国税庁が令和6年分を公表!コロナ禍からの回復基調がより顕著に |
2024/07/25 | Vol.83【社会保険の適用拡大】2024年10月から従業員数51~100名の企業も対象に! |
2024/07/12 | Vol.82【森林環境税】6月から新たな国税がスタート!その使い道には課題も…? |
2024/06/12 | Vol.80【定額減税】控除しきれない場合に支給される「調整給付」とは? |
2024/06/12 | 事業再構築補助金の第12回公募開始!変更点やポイントを解説! |
2024/06/12 | 幅広い方の創業・スタートアップを重点的に支援!日本政策金融公庫の創業融資制度 |
2024/05/20 | 【法人登記】10月1日から代表者住所の「非表示」が可能に! |
2024/05/17 | 【賃上げ促進税制】中小企業は年間の繰越控除が可能に!! |
2024/04/25 | 【交際費】4月より飲食費の金額基準が5,000円→1万円に増額へ! |
2024/02/15 | 【経営セーフティー共済】解約後、2年間は再加入による掛け金の損金算入がNGに |
2024/01/31 | 【定額減税】源泉徴収分からの控除により、企業の負担増は不可避? |
2024/01/15 | 【確定申告】能登半島地震により、申告・納付期限延長へ |
2023/12/31 | 【税制改正】2024年度税制改正大網発表!改正内容をおさらい |
---|